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「いい人がいない」のは無意識に自分が「選ぶ立場」だと勘違いしてたからだった

「あの人のこと好きだし、仲良くなるきっかけがあったらいいのにな」と思ってたら、いつの間にか不良在庫になってしまっていた。普通の人と付き合いたいと思っているだけなのに、なかなか出会えない。自分が出不精だからか?と思って習い事を始めたりするのに、そこでも出会いはない。高望みなつもりはないのに、どうしてだろう。

若い男性の絶食化という記事で、20代男性が性的に消極的となっていると報じられた。では、男性は恋愛へ興味がなくなっているのだろうか?

結論はNO。少し古いがマクロミルの調査で独身男女の約85%が結婚したいと出ている。しかし、独身男女でパートナーがいるのは3割強。つまり、過半数の独身男女が「恋人は欲しいけどいない」状態。欲求があるはずなのになぜ「普通の人と出会って、付き合えない」のだろう?

同じ調査で《彼氏」「彼女」にしたい人がいたと仮定した場合、あなたは、どのような行動をとりますか》という設問があり、7割が「特に何もしない」ことが判っている。つまり、「7割の男女は彼氏・彼女が欲しくても何もしていない」のだ。


恋愛相談なんか受けてるとホンネはこうじゃない?って思うことがある。

『あーあ、彼女/彼氏欲しいなぁ。どこかに自分のことを何でも受け止めてくれる人いないかな。こだわってるわけじゃない。今まで好きになった人が175cm以上で、MARCH以上だっただけで、それが今まで普通だった。もちろん賭博やDVはタバコはダメだけど、でもそれって「普通の人」だよね?
だから恋愛相談ではいつも「普通の人」が欲しいって言ってるのに、何で出会えないんだろう?』

こういう「普通の人」と何もしなくても付き合える時代があった。

かつて日本で恋愛は平等分配されていた。いい年して独身だと、おせっかいなオバちゃんがどこからか現れ、パートナーを「配給」していたのである。相手が欲しければ、配給のお見合い列に並ぶだけでよかった。

しかし恋愛が「義務」から「選択肢」になり、自分のパートナーを自分で探せるようになった結果、結婚したい人は努力をしなくてはいけなくなった。そこで新しく必要になったスキルが「自分を相手に選んでもらう」能力である。

現代では自分を商品として売り込んで、プレゼンしなくてはいけなくなった。極端な例がアメリカで、「愛している」と毎日言わなければ離婚沙汰にもできる社会である。相手には常に「別の誰かを選ぶ」「(あなたを含め)誰も選ばない」選択肢があるので、惹きつける努力を求められることになった。

しかし、なぜか日本では若者が「私/俺はパートナーを選べる立場の消費者だ」と思った。「恋愛はオプションだから、買いたいときに買えばいい」と。アメリカでは『自分を売り込まなくてはいけない』という形で浸透した恋愛資本主義が日本では「一億全消費者」という形で浸透してしまったのだ。

その結果、市場に売り手=積極的に恋愛をしようとする人口が少なくなり、恋愛を売ってくれる人口のパイが減ってしまった。本来であればそこで「妥協した買い物」が生まれるはずだ。しかし、若者はそこでコストが高くてもいい!と妥協して恋愛をポチることは無くなった。

理由は(1)他人の恋愛の可視化と、(2)競合製品の登場。SNSで私たちは本来知りえなかった他人の恋愛・結婚を知ることができるようになってしまった。しかもそこで「私こそ幸せな恋愛・結婚をしている」と張り合うようになった。
本来恋愛や結婚に上下関係はないはずなのに、「私こそ賢い買い物をした」「いいえ私こそが」という世界観では何を買っても『近くの店舗によりいい製品があった』思いをさせられることになる。そうすると『最も賢い選択肢が出るまでは恋愛をしない』ポジションをとりたくなる。

競合製品は極めて良質なAV、TENGA、さらに価格崩壊を起こす風俗街がある。寂しさを埋めたいとか、セックスしたいくらいであれば埋められる道具が大量発生した。生活不安とか介護なんていう結婚の実利を実感するのは40代以降だから、恋愛に対して「お買い物気分」である限り、よりコスパのいい商品へ流れるのは当たり前だ。

その結果全員が「コスパがいいなら恋愛を買ってもいんだけど」というスタンスを取った。そして、いい新製品を待ちながら『自分と付き合った相手は賢い買い物したとみられるだろうか?』という視点が抜けてしまった。


もし「本当に」結婚したい、恋愛したいのであれば、私たちは売り物にならなくてはいけない。合コンで商品棚に並ぶだけでも不十分だ。時にはバナー広告を貼り、プレゼンしなくてはいけない。本来、現代の恋愛・結婚はプレゼンし合った上で出会う、長期的パートナーシップの契約なのだから。

とはいえ、恋愛が義務から選択肢に変わったことは非常に好ましいと個人的に感じているので、ぜひ「面倒だからまた恋愛を配給制に戻してよ」なんていわずに、最高のパートナーを見つられる社会であってほしいと思う。


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【2015/02/07 13:02】 | 恋愛こじらせ | トラックバック(1) | コメント(7) | page top↑
<<覚悟のない人は読まないでください。彼氏・彼女に浮気されたあなたができること | ホーム | 40代になってしまったヤリチンの闇と余生>>
コメント
なんでそこまで必死になって売り込まないといけないのか、
誰に対して売り込むのか、わからないなあ。
「結婚」ってそんなに必要?
【2015/02/07 14:24】 URL | #-[ 編集] | page top↑
>なんでそこまで必死になって売り込まないといけないのか、
>誰に対して売り込むのか、わからないなあ。
>「結婚」ってそんなに必要?
こういう人は「『本当に』結婚したい、恋愛したい」人ではないのだから話には関係ないんじゃないかな。
イヤならやらなくてもいいと思うよ。別に誰も頼んでないし。
【2015/02/08 01:42】 URL | #-[ 編集] | page top↑
私も上の方の意見に賛成です。
恋人がほしいけど、結婚したいけどお相手が見つからないという方のための記事で、アンナさんは全員に結婚をおすすめしている訳ではないですよね。
【2015/02/08 07:06】 URL | #-[ 編集] | page top↑
下手な売り込みかけられる側の迷惑は考えなくても
おけー、ってか。
>上の二つ。
これ、「やればできる!」の根性論なんで、
市場のはっきりしない不良在庫を自己宣伝で
なんとかできるなんて暴論もいいとこ。
恋愛と結婚のニーズは違うしな。
こんなのに納得してるから、恋愛も結婚もできない、
気の毒とは思うがな。
【2015/02/08 07:40】 URL | #-[ 編集] | page top↑
面白かったです。
ホンネベースの『結婚しなくていい』なのか、本当はしたかったけど、どこかで諦めた自分を正当化するために押し込めた感情の果てに言っているのか...は他人にはわかりませんが、私には断然後者が多い印象です。潜在的な意識に気づいて、早めに対策打てるならその方が良いと思いますね。するしないは自由ですが、親世代の文化や育ちの刷り込みによる『した方が良い』感情には抗いにくいと思いますからね。
【2015/02/08 16:18】 URL | A #oeyWt4yQ[ 編集] | page top↑
配給を黙って待っているお客様達から配給がなくなったって表現、すごくしっくりきました。
女ですが自分がパートナーを選ぶんだと昔から決めており、無職だけど顔と性格は理想的な男に自分から告白〜同棲(躾)〜結婚し、高卒薄給ですが自分の稼ぎで子供と3人楽しく暮らしています。
お客様から提供者になれるなら、自分の選択に自分で責任を取る覚悟があれば、自力で幸せになれる。
男性に人生を搾取されるしかない、女の自活の道が乏しい昭和の結婚を見て育ちましたので、逆に今は女としてこんなに有り難い社会もないと思うのです。
【2015/02/09 11:24】 URL |   #pYrWfDco[ 編集] | page top↑
ふと思ったんだけど、その昔「売れ残り」っていう言い方がありましたよね。最近は聞きませんが。

ひょっとしたら昔の方が皆さん自分を売り込むことに熱心だったのかもなぁ、などとも思ってみたりしました。 (いえ、昔の現実がどうだったのか知りませんが)

てことは、現在の自由な結婚市場において熱心に自分を売り込めば、それだけで他の大半の市場参加者との差別化ができて非常に有利になりそうですね。

頑張れば少数の勝ち組になれる結婚自由市場主義の時代。ますます二極化が進みそうですね。

ふふっ いい時代になったものだ...
【2015/05/08 21:52】 URL | 権兵衛 #-[ 編集] | page top↑
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