スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
外資系社員は弱者なのでいじめないでほしい

「外資系企業=日本国外に本社がある企業」というだけの言葉のはずが、いつの間にか「高給取り」「エリート」のイメージがくっつくようになった。外資就活ドットコムでも「意外!?年収2000万を稼ぐ外資系ビジネスマンの私生活」 なんて記事が特集されたり、CanCamで「外資より安定してる商社男子でしょ」なんてアオリが載ったりする程度には世のハイスペック男子と肩を並べられるようだ。

さすがに今となっては『1億円プレーヤーがごろごろ』なイメージはないかもしれないが、未だに「外資系なら1千万円くらいポンともらえるんでしょ」とか「女性でもバリバリ働けるんでしょ」という認識で話しかけられることが多い。

しかし、外資系企業は本来弱者のパラダイスの役割を果たしていると私は思っている。日系企業ではとてもじゃないが生き残れない人間が数多く、外資で羽根を伸ばしているのだ。だから1つずつ誤解を解いていこうと思う。


1.外資系は高給取りだという誤解

外資系投資銀行は高級取りか?おそらくYES。かつての1億円プレーヤーはほとんど消えたとはいえ、30歳くらいまでに年収3000万円以上には届くようだ。しかし、外資系企業には投資銀行以外にもメーカー、コンサルタント、商社、製薬とたくさんあり、それらの給与体系はぶっちゃけ「日系とあまり変わらない」ことも多い。

例えば有名な宝飾ブランド「カルティエ」を抱えるリシュモングループの大卒新卒は、ボーナス込みの年収を概算すると320万円。大手電機メーカーとほぼ同額だ。(例:パナソニック新卒採用)しかも日系企業は社宅や家賃補助がある。東京に住むなら家賃補助があるだけで100万円近く年収が変わってしまうので、正直外資メーカーだと東芝やパナソニックよりも年収が低くなりうる。

ではコンサルタントではどうだろうか。以前は初任給800万の世界と言われたBCGやマッキンゼーも初任給年収が550万円まで下がっているようだ。(Numzon)外資系企業では全世界の売上で給与水準が変わるために「3年上の先輩は新卒で800万もらったけど、俺は500万円だった」なんてこともある。


「新卒で550万円ももらえるなんて、コンサルは充分高給取りじゃないか!!」とか「東芝、パナソニックと比較して低いなんて!非正規の気持ちも考えろ!」と言いたくなる気持ちも判る。確かに20代の3人に1人以上が非正規雇用である現在、新卒で350万円もらえるだけでもありがたいかもしれない。

だが、外資系企業に入社できる人間は高学歴の中でも限られている人材のはずだ。外資系企業は日系企業より明確に学歴主義を打ち出している。募集要項に「世界各国のトップクラスの大学から優秀な人材を発掘する」と書いてあったり、もっと露骨な場合は東大・京大以外書類すら通らないこともある。

それでも1000人以上のトップ校出身者が1人の採用ポストをめぐり応募して採用されるのだから、くじ引きで採用しているわけでもない限りはそれなりに優秀とみなされたはずだ。

高学歴から選ばれたトップ層が30歳時点で年収1000万円もいかないなんて、夢がなさすぎる。30歳で年収1000万円をもらえる上に、もっと大人数で採用しているマスコミ、商社、日系投資銀行へ行けばよかったとなるだろう。おそらくどこも労働環境は厳しいだろうが「1日90分睡眠×1ヶ月(外資コンサル/28歳)」のように極端な話をベンチャー以外の日系では聞かない。

つまり、外資系企業は投資銀行に行かない限り「給与は日系以下なのに激務リストラ有り」というトンデモ企業が軒を連ねているのだ。(※もちろん激務・リストラのない外資系企業も探せばあるが、新卒で探しすのは至難)


2.外資系はエリートが行くものだという誤解

外資系企業へ行く人間は「トップ層」かというとそうでもない。そもそも能力とは上下で測るものではなく「適正」で測るもの。外資系の適正が高い人が外資へ行くだけのことである。

外資系企業で一般的に求められる適正とは「リーダーシップ」「論理性」「体力」であり日系の求める「協調性」「素直さ」などとは間逆に位置する。つまり、外資系の人間には日系への適正が少ない人も多い

採用時には日系では排除されがちな人材もやってくる。たとえば完全な男女平等で働きたい女性、レズビアン、ゲイなどの性的マイノリティ、日本語がやや苦手な外国人留学生。こういった日系企業で冷遇される人も「論理性があってリーダシップさえあれば」と外資系は一本釣りしてくれる。外資系は社会的弱者に残されたパラダイスなのだ。


3.外資系はリア充が行くものだという誤解

外資系企業に入るような人材を想像すると「さわやか系のイケメン、親は商社。趣味はフットサル。バイリンガルでアメリカに5年留学したのち東大法学部を卒業」みたいなとんでもないスペックを想像する人がいる。もちろんこういう人もいるが、外資系企業のような「エッジがきいた人間が多い職場」というのは生育環境もそれなりに変わった人が多い。

実例を少しいじって出すと「顔の偏差値は40くらい、親は中卒フリーター。一念発起して東大合格したが、奨学金返済のために外資など高給職種を志望」なんていう人生一発逆転を狙う経歴が多かったりする。高給職種を合理的に狙うならば外資系より日系商社や広告、マスコミのはずなのに、なぜ外資系なのか。

就活をすると実感するが日系のトップ業界は家柄や卒業した私立中高、美男美女であることが能力プラスアルファで言外に求められることも多い。人生逆転を狙う非リアの人間には、卒業中高や家柄を求めてこず、最終学歴と能力だけで判断してくれる外資系が最適なのである。だから外資系企業の社員にOB訪問すると「裕福な家庭に育ってなお意識の高いエリート」と「コンプレックスをバネにのし上がる金色夜叉タイプ」の両方を目にして面食らうかもしれない。


外資系企業の人とお茶すると「○○さん、今は日系の広告会社で働いてるんだよね。最高の転職だよね」なんて話題が出てきたりする。それは、外資系企業が「変わった適正を持つ」ある意味弱者の集団であり、真のリア充が集う企業へは適正の差から行けない外資社員のありようを示しているように思う。

近年は外資系企業にも「普通の優秀なエリート」が来るようになったと聞いているので、あと10年したらもしかすると外資系社員も弱者ではなくなる日がくるだろうか。そのとき一発逆転をねらう弱者は、どこへ行くべきだろうか。私はできる限り、外資系企業が弱者のパラダイスとして残ってほしいと願っている。

スポンサーサイト
【2015/01/06 14:07】 | 外資 | トラックバック(0) | コメント(13) | page top↑
外資を辞めた人はどこへ行くのか

外資系企業からイメージするものといえば、高給、実力主義、グローバルな活躍、多言語コミュニケーションといったところでしょうか。かつての投資銀行=億プレーヤーなんて幻想が無くなった今も、1社当たり1000人以上の新卒が応募してくると聞きます。

新卒で実際に私が外資系企業を受けたとき、どの企業でも社風の違いこそあれ全員がプロフェッショナルとして自分の仕事に責任と価値を感じる姿に感銘を受けました。
日系企業で働く20代の社員は「上司の○○さんのお陰でなんとかこのプロジェクトを終わらせることができ」とか「その件は……ちょっと判らないので」と上司に回す姿を見て少しげんなりしましたし、対して外資系企業の20代社員が「マネージャーとして部下を持った」とか「プロジェクトを自ら引き受けて引っ張った」なんて話を聞くとワクワクしました。

しかし、下手すると数名しか採用されない外資系企業で10年残る社員はわずか1割だったりします。そこまで厳選して採用したにも関わらず、離職した人は何をしているのでしょうか。就活の場では活躍している社員しか見られません。今回は「辞めた人はどこへいくのか」について書いてみようと思います。


1.同業他社へ移る

一番多いパターンです。「辞めた人」が見えづらいのもこのためだったりします。採用担当として就活生の前で話している人が、実は6社目なんてこともあります。外資では辞めた経歴がキズとみなされることは稀ですし、キャリアアップのためならむしろ"外"で経験を積んで新卒の会社に戻ることを推奨する企業もあります。どうしても1社では扱うプロジェクトの種類が似通ってきてしまうので、外に出るという選択肢は大いにありえます。

あとはもっとドロドロしてますが、派閥争いによるものもあります。たとえばトップが交代して財務出身の人間になったので財務畑以外の部下は社内で権力を失う前に会社を離脱するといったケースです。日系企業と違ってある派閥がトップに立つと、派閥以外の人間は実際にクビになってしまうのでさっさと逃げたほうが経歴がクリーンに保たれます。

人間関係がいやになって同業他社へ行くこともあります。実際に聞いた事例ですと、社内不倫がばれて会社にいづらくなった、営業と喧嘩した結果営業側のボイコットで仕事が回らなくなった、とかです。

社内不倫は学生から見ると「そんな非合理的なことをなぜするのか」と思われるかもしれませんが"社内の関係なので家庭にばれない" "最悪会社を辞めても家庭は辞めないで済む"極めて合理的な浮気の形でもあります。なお、社内不倫は存在する会社にはいっぱいあり、無い会社には全く無いという両極端な傾向が見られるようです。


2.鬱になってキャリアダウンする

最初の「同業他社へ移る」の次くらいに多いです。外資系企業は「厳しい」と言われますが、具体的に何が厳しいのでしょうか。外資系企業(の一部)で見聞きした話では、以下の3点に集約されます。

・1日2時間睡眠×2週間 のような勤務体系がたまにある
・上司の命令が絶対になりやすく、媚びないとクビ
・1年目から高レベルのアウトプットを要求される

頭脳労働を寝ないでできるかどうかは、通常の体力とは別に大事な要素となります。イメージとしては卒論/修論を常に書いているようなものでしょうか。文献を調べ、仮説を立てて実証し、それを企画に持っていく。こういった知的労働を「寝ないで」できるかどうかとなったときに、つぶれる人は一定数出てきます。

次の上司の権力ですが、企業ごとに直属の上司にどれだけ人事権があるかで運命が分かれてきます。直属の上司が昇進やクビに大きく関わる会社だと、いくら結果主義でも上司がその結果を認めなければクビです。外資では、自分の成果をいかに人にアピールして、有能と認めさせるかも実力のうち。それを後ろからサポートしてくれる上司がいなくては、下手すると上司が始めたプランなのに「僕はこんな提案はした覚えが無い」と後ろから刺されたり、手柄を上司に取られます。

上司への媚び方は運に大きく左右されます。運がいいと「好きにやってみなはれ、責任は僕が取るから」という上司に出会えます。運が悪いケースだと、上司の尿を飲まされたとか、殴られたといった話も聞いています(私の現職・前職の話ではありません)日系企業以上に、上司運で人生が変わってくるのが特徴です。

最後の「1年目から高レベルのアウトプットを要求される」というのが一番外部からのイメージに近いかなと思います。通常、日系企業であれば名刺の渡し方や電話の取り方などから訓練してくれますが、外資ではとりあえずやってみて、それを叩いて良くする文化が見られます。最初に提出した書類なんてそのままゴミ箱に行きますが、そこから叩かれても叩かれてもへこたれず、最終的にOKがもらえるまで粘れるメンタルが必須となります。

1つ1つはそこまで厳しくはないのですが「2時間しか寝てないのに、上司に出した書類が丸ごとボツになり、その後宴会で上司に殴られた」などいやなことが重なると鬱になる人も出るでしょう。鬱になる人は圧倒的に中途が多いです。プロパー(新卒)の人はその労働環境が当たり前だと思うので適応しやすいのですが、中途で入ると前職とのギャップに苦しむようです。

キャリアダウンできる人はそこそこ幸せに暮らしているパターンが多いです。「35歳までに部長にはなれないけど、18時に退社できる」といったホワイト企業に行ったり、専業主婦/主夫になったりしています。鬱が本当に重くなってしまった人は、消息が絶たれます。が、そこまでの事例はあまり聞きません。


3.他業種へ移る

転職でもあまり見られないパターンです。外資系企業は入社時から職務が細かく分かれて採用されるので、同じ業務・業界で転職したほうが年収も上がりやすいし楽です。逆に他業種へ行くときは年収ダウンを覚悟してでも譲れないものがあるケースが多いです。たとえばもともと日本の教育を変えたいがためにコンサルで修行していたとか、外銀のハードな職務は絶対に避けたいと思いメーカーへ行くといった転職になります。

中途で外資へきた人の場合、新卒で日系→外資→元の業界へ戻る、というパターンもあります。この場合は新卒で経験があるので、日系でも英語力などを評価されて戻りやすいようです。

自分の属する業界がどの企業でも激務であったり、転勤が多かったりする場合も他業種へ移ります。30代までは眠らず働けてもだんだん体が辛くなってきた、結婚したい時期に海外へ飛ばされるのはいやだといった理由です。特に女性は結婚適齢期に海外へ行ってしまうと日本人との結婚が難しくなるので、日本支社から移動しなくて済む外資へ転職したりします。

稀に起業する人がいます。起業も2種類あります。コンサルが独立してコンサルになったり「元マッキンゼーの××」みたいに前職の衣を借るパターンと、全く新しい事業を始めるパターンです。残念ながら前者のほうが成功しやすいです。後者で成功した人は「親がすごいお金持ちで資金源に困らない」といった理由があったりします。育ちより氏です


以上が、外資を辞めた人の主な行き先になります。入社前は外資の人は延々外資、日系の人はずっと日系にいるものだと思っていましたが意外と自由に転職されていますし、業種のくくりもありませんでした。ただし日系企業は転職者に若さを求めるので、35歳以上になると急に難しくなるようです。特に外資で35歳だと課長、部長クラスは当たり前にいるので、日系でも受け皿がないのでしょう。


私も外資から転職したため、学生さんによく「なぜあんなすばらしい会社を辞めて今こんな会社(失礼なw)にいるのですか」と言われ「もう少し眠りたかった、結婚したかった」と言うとがっかりされます。そこでがっかりされる方は、ぜひ新卒で修行できるような外資を目指してほしいとも思います。外資に行って仮に後悔しても、いくらでも道は変えられるのですから。


【2014/10/31 12:19】 | 外資 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム |
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。