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ご挨拶
この度は個人ブログ『外資系OLのぐだぐだ』をご覧くださり、ありがとうございます。

恐れ入りますが、本ブログははてなブログへ引っ越しました。
現在はこちらで更新しております。

http://toianna.hatenablog.com/

引き続きよろしくお願い申し上げます。
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【2037/12/31 23:59】 | トイアンナよりご挨拶 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
外資系OLのぐだぐだは別のブログへ引っ越しました

『外資系OLのぐだぐだ』をご覧くださり、ありがとうございます。
恐れ入りますが、本ブログははてなブログへ引っ越しました。
長文でも文字が読みやすいなど、視認性が主な理由です。

読みやすくなったデザインで、現在はこちらで更新しております。

http://toianna.hatenablog.com/

引き続きよろしくお願い申し上げます。

【2015/05/09 11:18】 | トイアンナよりご挨拶 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
今さらながら恋愛工学を賛美する男性に思うこと

今さらだが、恋愛工学を賛美・実践する男性について思うことをまとめてみる。

恋愛工学が批判にさらされるきっかけになったのは恋愛工学が謎タームばかりでめっちゃキモ面白い件という記事がきっかけだ。恋愛工学は「知ってる人は知っているモテテクのメールマガジン」から「有名なモテテク」くらいには広まった。

広まると同時に、女性からはネガティブな感想が出た。「恋愛工学」に手を染める“キョロ充”の群れ。噂のナンパマニュアルは男たちを破滅へと導く麻薬!? は、うまく批判をまとめている。

モテるはずの女性にグサグサ刺されたということもあり、恋愛工学生も反論を講じた。「恋愛工学を批判する女はブス」というお話にならないものから、「恋愛工学は男の本能である《美人とセックスしたい》を叶えるツール。同時に何人も付き合う戦略なんて、女性の立場からすれば不都合な真実だろう」という納得できるものもあった。

だが、女性が恋愛工学を受け付けないのは、そこが理由ではない。

恋愛工学は「よく切れるナイフ」と同じだ。いいナイフはものを切り裂くことができる。でも、使い道を誤ると人を傷つける。

恋愛工学もそうだ。女性をドキドキさせるすべがそろっている。本命の女性が現れて、一緒になりたくなったら私も迷わず恋愛工学を使うだろう。だが、使い道を誤れば性暴力として相手を傷つけかねない。

たとえば、同時に複数を口説くのが恋愛工学ではベースになっている。私も、男女問わず勧める戦略だ。1人へ愛をコミットすると、ひとはキモい行動をとりがちになる。相手に好かれるためにも「そこそこの好意」に止める技術が求められる。

だが、本命の相手が現れて、しかもその相手と付き合い始めたら愛情は一人に注いだほうがいい。「付き合う前」の戦略と「本命と付き合った後」の戦略は全く異なる。だが、恋愛工学は前者しかない。

恋愛工学は「この男はいい男だから逃したら手に入らないかも」と不安にさせる技術だ。しかし、付き合った後に必要なのは「この男は私を大事にする人だから愛し続けたい」と思わせること。不安を与える男は、女から切られてしまう。そういう意味で、恋愛工学に本命を大切にする方法は存在しない

だが、恋愛工学を聖書にしてしまった男性たちは切り替えができない。本命ができても恋愛工学の「相手に向き合わず不安にさせる」方法を継続してしまう。恋愛工学生が「ナンパゲーム」のためだけならいい。だが、恋愛工学、PUA、どれも最後の夢は「最高の相手と愛し合う関係」なのだ。

不信にかられた本命女性に振られると、恋愛工学生は「恋愛工学の技術が足りなかった」と方法ではなく熟練度を反省してしまう。そして、振られたことを”糧”としてハントへ出かけてしまうのだ。真実の愛を求め、学生は恋愛工学漬けになる。著者にとっては都合がいいかもしれないが、そのために読者も女性も幸せになれないシステムなのである。

だから恋愛工学を実践する男性に思うことはただ一つ「恋愛工学があればナンパの勝者になれる。でもあなたをベターな人間にはしないし、真実の愛も手に入らない。そういう道具だとわかっているなら、いいんじゃない」なのだ。40歳の孤独にむせぶヤリチンの成れの果てを何人も目にしつつ、私はそれを閲覧し続けよう。


【2015/05/05 18:36】 | 恋愛こじらせ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
オタク彼氏の集めたコレクションを勝手に捨てた

彼のコレクションを捨てたのは、仲が悪くなったからではない。彼の趣味は、2次元アニメ系でもわりとマス受けするほうだと思う。むしろオシャレとされるアニメだった。これならキッチンカウンターに並んでいても、インテリアになるかもレベルの。

でも、私は彼のコレクションへの扱いが不満だった。

凝り性の男性はものを買う。そして、その後ぞんざいに扱うことが多い。よくTwitterには美しく部屋いっぱいにフィギュアをディスプレイした写真がアップされるが、あんな美しい部屋、見たことがない。凝り性の男性の部屋は10人以上見てきたと思うが、どの部屋も積まれた本やDVDで遭難しそうだった。唯一の避難所は数年シーツが同じベッド。死ねと仰るのか?

私は物を長く使えない人間だ。靴はすぐすり減らして買い換えるし、衝動買いに後悔したことも多い。けれども、仮にコレクターを自負するなら「俺の嫁」は大切にできないものか。というかもう、元嫁〜初嫁までがごっちゃになり、さながら妻の廃棄施設。私って、ここに積まれるもう一つのゴミなのかしら?と被害妄想を起こしそうになる。

そして「これ、大事にしないなら捨てるよ」と警告すると、答えは決まってこうである。

「いつか片付けるよ」
「ええっ、これ以上片付けろと?」
「いやいや、これには整然と順番があってね(と汚れた衣類に埋もれた漫画を指差す)」

別に女性でもいきなり男のものを捨てる人は少ないだろう。
不毛なやりとりを繰り返し、共有スペースが衣類・生ゴミ・嫁でぐちょぐちょになった末、

捨てるぞ。

と、決意するのだ。

私はコレクター精神を愛してやまない。だが、愛するコレクションを大事に扱わず、日用品やホコリや生ゴミ(!)とごちゃごちゃにしておきながら、その上で捨てるなと言われても知るかと思っているだけだ。だが、コレクションをぞんざいに扱う人間のどれほど多いことか。

そして捨てた。といっても、勝手に処分したわけではない。ダンボールにまとめて、1度私の家へ引き上げたのだ。驚くことに、3日間ほど彼はコレクションの喪失に気づかなかった。あれだけ大事にしていたものがなくなったのに。数日後、彼とは大げんかになったが、私はもう別れると決めていた。2次元の「嫁」が消えて3日間気づかない人なんて、将来私が3日間消えても気づかないに決まってる。

これは約10年前の話だが、もし彼女や妻がコレクションを理解してくれないなら、一度考えてほしい。あなたの大事なコレクションは、きちんと「嫁」として扱われているのか。その扱いが「嫁」に対するものならば、3次元の「嫁」がどう思うかを。次元の違う嫁を大事にできないなんて、コレクターの風下にも置けないということを。


⭐︎たまに2ちゃんで出てくる、きちんと美しくコレクションしているのに財産を捨てる人間については、ただの犯罪者だと思う。というか、私もコレクターなので許せぬ。


【2015/05/04 19:47】 | メンタルヘルス | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
メールの誤字で体罰、計算ミスで24時まで残業!?過干渉でやる気を奪う上司と楽しく仕事を続ける秘訣



たとえばあなたが今日、急ぎのメールを仲の良い取引先へ送ったとします。
数分後、上司が激怒してあなたの元にやってきました。

上司「メールの書き出し、《時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます》とは何だ!ご清祥は個人に宛てる言葉だろう!」

こんな調子でメール1本に赤が10箇所以上入れられ、再送することになります。ところで先方は仲の良い取引先なので「いつもお世話になっております、くらいでいいのに《時下ますます~》なんて律儀だなあ」と感心していました。しかし上司は「お前はこれから、俺のOKが出るまで他社へメールを送るな」と指示。部下は上司がいる時間にしかメールを送れず、プロジェクトが遅延することになりました。

このように、部下の業務に強い干渉を行う指導方法を「マイクロマネジメント」と呼びます。マイクロマネジメントは何でも上司の許可がいるようにすることで部下の自主性を奪い、やる気をなくさせます。パワハラの一種として認識されているほか、婉曲的なリストラの手法としても使われます。仕事がシステマティックに動く日系大企業よりも、裁量権の大きい外資やベンチャーでよく起きるようです。

私は今までに数名のマイクロマネジメント上司に当たり、時には何人ものうつ病を発生させてきた上司だったこともあります。メールの例に倣えばスペースは全角だけ使え、「○○様」は文字サイズを0.5pt大きく、署名欄のフォントは氏名だけ明朝で電話はゴシック体がいい・・・など列挙しても信じてもらえないかもしれません。

しかし、そんな上司でも楽しく仕事をするすべはあります。今日は過干渉を行う上司と楽しく仕事をする方法について、生き延びた経験から書いていきます。


・上司は「不安でたまらない」ことを察してあげる

マイクロマネジメント型の上司の共通点として「自分の仕事を完璧にしなくちゃ!」という強い不安を抱えていることを挙げておきます。特に年次の浅い上司ですと、それまで《よくできる部下》の立場で頑張ってきた経験の方が長くあります。そのため自分が上司になったときは「期待を裏切らないように、前の自分と同じアウトプットを出さなくちゃ!」と踏ん張ります。

ところが、出世直前の経験豊富なヒラと(大抵それより年次が浅い)自分の部下の出来は異なってきます。何なら、新卒の学生が「お世話になっております」どころか「こんにちは。」とメールを書き出すこともあるでしょう。そんな時、上司は強い不安に襲われます。《私の完璧だった仕事が壊される!》と。

このように、マイクロマネジメント上司は「こんにちは。」の一文で心が吹っ飛ぶほど繊細なメンタルの持ち主であることを理解し、優しく包んであげなくてはいけません。自分が部下だと思うのはやめて、親のつもりで上司を育てる心意気でいきましょう。


・正確さのためなら仕事を遅らせる

よくマイクロマネジメント上司は「この書類を今日中に送れ」「でもミスは許さないので、何度でもチェックさせろ」という矛盾したことを言います。「急げ、でも急ぐな」-こういった間逆の指示をされると部下はパニックに陥りがちです。意味が逆の指示を同時に与えることを「ダブル・バインド(二重拘束)」といい、児童虐待やパワハラの場面でよく見られます。

でも上司はこの指示がダブル・バインドだと気づきません。なぜでしょうか?

実はこの指示のうち「今日中にやれ」は《上司の上司やお取引先など、他人から与えられた指示》なのです。上司の本音としてはできる限り時間をかけて完璧な書類を出したいが、周りがそれを許さないという不安状態にあります。

だからヒラとして大切なのは、目の前の上司を安心させてあげること。即ち「遅れてもいいから正確にやる」ことです。

もちろん期限に間に合わないことで小言を言われることもあるでしょう。しかし、その小言は「早く提出して質が低かった」仕事の1/10になります。なぜなら、時間をかけても正確なものを提出することが「上司が本当にやりたかったこと」だからです。遠くの偉い人より目の前の上司。スピードより質を優先させましょう。


・取引先を味方につける

マイクロマネジメント型の上司は、取引先にもそれがバレています。「同じ会社でもあの部署から出てくるものは遅いなあ」と思われていたり、部下を叱る上司を目の当たりにしているからです。だからこそ味方につけるべきは取引先の人たち。「いつも上司が厳しくて大変だね」と言ってもらえるようになったらこっちのものです。

プロジェクトが遅れそうなときは事前に電話し「すみません、弊社の上長が……」と曇らせた声で相手を説得しましょう。こうして「正確さを優先することで上司に気に入られる」だけでなく「取引先にも上司を言い訳に待ってもらう」根回しをすれば完璧です。

(なお、相手が下請けの場合はプロジェクトが遅れたせいで相手が徹夜したり、休日出勤するはめになります。お中元・お歳暮・お土産などで少しでもいたわってください・・・・・・。)


・「完璧な部下」と「ダメな可愛い部下」のどちらを求めているか見極める

マイクロマネジメント型の上司は《本当に完璧な部下》を求めている場合と《可愛いダメ部下》を求めている2パターンがあります。私の実感値では、比率で3:7くらいです。あまりに部下がデキると、マイクロマネジメント型上司は「私の存在意義がないかも」と不安になるからです。

もし後者の《可愛いダメ部下》を求める上司に出会ったなら「完璧な仕事マイナス1」の仕事をするよう努めましょう。そこで「もー、どうして表の題名を太字にし忘れてるんだ?これだから俺がいないとなぁ」と思わせるのが部下の腕です。なお、上司が変わったときにすぐ対応できるよう完璧な文書のコピーは必ず作成しておきましょう。


・上司は細かさという強みを持つ人材であると認める

上司は圧倒的にあなたより細かい人間ですが、「ミスをしない」強みで生きてきたことに間違いはありません。どうしてもミスが生まれがちな細かい作業を完璧に仕上げられるというのは、大きな強みです。上司の部下を教える手法は一切教わる必要はありませんが、完璧な書類を作るためにどうやって見直しているのか、スキルは盗んでおくことに越したことはないでしょう。

また、上司の細かさは「いびる性格」なのではなく、「仕事上の強み」と知ることで、上司がいざミスをしてもたまたま強みが見られなかっただけと思うようになります。これが「いつもうるさい上司だな」と思っていれば「なんだ、人のミスはがなりたてるのに自分のミスは笑って謝罪かよ」とフラストレーションを溜めかねません。

上司はたまたまミスが極端に少ない強みを持つだけで、あなたと同じ人です。上司のミスを見えないうちにキャッチできる部下になれば、あなたが次の上司になっても、部下のミスを同じように事前キャッチできるようになります。

以上、マイクロマネジメント上司と楽しく仕事するコツについて書いてみました。新卒でいきなりこんな上司に出会ってしまった方や、転職でこんなはずじゃないと思った方のお役に立てれば幸いです。

【2015/04/28 12:13】 | ライフハック | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
表層と深層:深さを感じさせるアートとは何か

アートには表層的なものと、深いものがある。表層的なものは100人に見せたら90人が「可愛い!きれい!すごい!」と感じるようなものだ。表層的なアートの代表はラッセン、ミュシャだったり、ガウディやJILL STUARTのコスメまで入るだろう。

「表層的なアート」というと《深いアートに比べてレベルが低い》と誤解されるかもしれないが、そんなことはない。アートを「みんなのもの」にしたのは、表層的なアートの功績である。かつてアートは貴族など特権階級のものだった。表層的なアートは、私のような一般人へも美を解き放ったのだ。

また「誰にでも伝わる」ものを作ることほど、難しいことはない。「すごい!美しい!」といった感覚は、人によって大きく異なる”はず”だからだ。「みんなのもの」である表層的なアートに比べて、限られた人にだけ伝わる《深い》アートは、一般人から美を遠ざけているとすら言えよう。

では「深いアート」とは何か。深いアートは、簡単に言うと変化を楽しむものである。

ラーメン屋で、鰹だし、シイタケ、春菊、柚子と「○○の香り」と一言で言えないような、複雑な香りが押し寄せてくることはないだろうか。もっと高尚な例だと、ワインを嗅いだときに蜂蜜、乳酸、レモンの香り・・・・・・と香りが時間で変わったりしないだろうか。こういう言葉にし辛い感覚がいくつも重なっている作品を、私は「深いアート」と呼んでいる。

深いアートは一見、表層的なアートと区別がつかない。モーツァルトなんかそのいい例で「胎教にぴったり!」などと癒し系サウンドにされる半面、交響曲に詰め込まれたかなしみに心をやられてしまったファンは多い。

音楽から美術に移れば、モンドリアンの絵はぱっと見で「わからない」人が多いと思う。が、例えば下の絵が「ニューヨークの街を表現した」といわれたらどうだろう。

broadway001.jpg


Google Mapに慣れたわれわれなら、これが俯瞰した地図とネオンの輝く様子であることがストリートビューのように視覚化されるはずだ。視覚では伝わらないはずの「喧騒」や「煌びやかさ」もっと言えば「都会への憧れ」という感情までも、流れ出してくるストーリーがこの絵に深みを与えている。

深いアートには情報が必要だ。《この音楽、明るいけどなんだか悲しそうだし、激しそう》や《この絵、まるでネオンみたい》という直感に、モーツァルトの人生やモンドリアンの「ブロードウェイ・ブギ・ウギ」という絵の題名が深い理解へと導く。直感で感動して、理解して感動する。深いアートには、2段階の感動がある。


ところが。深いアートに出会い、感動を人に伝えようとすると言葉は役に立たない。複雑な感覚を言葉で説明するには、いつだって言語は不十分だ。たいていは「あの作品、すごいんだよ」という言葉になってしまう。深いアートはその深さゆえに、表層的なアートの「すごい」と変わらない言葉でしか伝えられない。

その結果、表層的なアートも深いアートも「あの作品、すごいんだよ」という言葉で拡散していく。そして表層的なアートを求めて深いアートに出会った人は「なんじゃこりゃ」となってしまう。美味しいラーメン二郎があると思ったら本場のフレンチが出てきたぞ、と。そして人は思う。「アートって/クラシックって/グルメってetc……よくわからん」

非常に、もったいない話である。

作品は感覚で味わうものだ。もっと言うと五感で感動したものを人が事後的に「作品」と呼び始めるのだ。例えば、私はフランク・ミュラーの時計をバカにしていたけれど、下の動画で一気に惚れこんだ。



では、何が深いアートを「よくわからん」にさせるのか。私は、その時の気分だと思っている。深い感動が欲しい人に表層的なアートを紹介する。逆に、単なる「ぐっとくるものが欲しい」気分のときに深いアートを紹介する。こういう場違いな出会いは「アートそのもの」を嫌いにさせる。結婚記念日のレストランを探しているのにトンカツ屋を推されたり、おかゆが食べたいのに一流の寿司が出てきたら、トンカツや寿司ごと嫌いになるかもしれない。

もしそういう理由で捨て去ったアートが今までにあるなら、もう1度たずねてみてほしい。今度は正しい気分のときに。


【2015/04/23 18:53】 | ライフハック | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
東京姉妹もはあちゅうも既婚子持ち?:ネットで有名人になるということ

月に1度くらいライターの依頼が来て、気が向いたら乗ることにしている。ただし必ず断るのは「キャラ作りしなくてはいけない」仕事だ。こんなブログでも続けていると「ライターしない?」といったオファーをいただくことがある。オファーをくれる会社はブログ経由だから、会うまで私の人となりはおろか、実在するかどうかすらご存知でない。だから、ブログから読み取れるイメージだけで話をすることになる。

そしてお会いすると「いやーもっと○○みたいな人だと思ってましたよー」と“ネットと実在のギャップ”について語られることが多い。ブログだと私は藤○数希の中の人とか、左脳系はあちゅうに見えるらしかった。実際は残念ながら挙げたような人たちには到底なれないので、まー普通の会社員ですよね!と笑うことになる。笑いながら「でも、左脳系はあちゅうを自称したほうが、ブログは読まれるよなぁ」と思う。


もしライターをしたいのなら「左脳系はあちゅう」みたいに判りやすいキャラになったほうが売れる。人は《どんなにキャリアで成功していようが上から目線でバカにできる隙がある》コンテンツが好きだから。ブログのタイトルを「左脳系はあちゅう☆外資系OLの港区婚活ブログ」にしたら、閲覧者を倍にできるかもしれない。

「ライターとして活躍するために、結婚に関する情報を全て削除してください」と言われたこともある。編集者は言った。「てっきり『バリキャリOL、アラサー婚活真っ最中だけどなぜか結婚できないの』というキャラで本を出すおつもりかと思ったんですね。でもこの前結婚されたと書いていたから、びっくりしたんです。」と。

それを聞いて「アラサー未婚」という《どんなにキャリアで成功していようが上から目線でバカにできる隙がある》コンテンツの力強さを思い知ったし、もしかするとあのブロガーやあのブロガーも本当はとっくに既婚者で、子どもを幼稚園に預けてから婚活ブログを書いていたりするのかな、と思った。


私もブログを書くくらいだから承認欲求は高いほうだ。でも、このブログは永久に個人の日記。コミュ障にとって癒しとは1人でPC画面を見ながら生まれるもの。ここは私の小さな癒しの場。人を好き勝手に分析するのも「個人の日記でやりたいこと」だからであって「誰かが書いて欲しいから書く」のではなく、金をもらわない限りやりたくない。ウェブライターなんて1文字2円~の世界。もしこの単価でよく「結婚するならこのくらいは稼いでほしい」と引き合いに出される年収600万を稼ぐなら、300万文字を毎年書かねばならないのだ。卒業論文100本分!死ぬ!

いま大ヒットしているアラサーブロガーの人たちは、そんな山を1つ越えて覚悟決めた人たちのはずだ。もしかするとアラサー婚活ブログのウラには癒しの自分専用ブログが別にあって、毎クールのアニメ実況や、ガイガーカウンターで放射線量を計測するだけの日記があるかもしれない。そう思うと、なんだか世界が愛おしくなるのでした。


【2015/04/17 18:10】 | 恋愛こじらせ | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
ウテナにもなれなかったアラサーの私たちへ告ぐ

少女革命ウテナ、というアニメが1997年に放送されていた。

―ウテナは普通じゃない女の子。普通の女子は「王子様に愛されるお姫様になりたい!」と思う。でもウテナは「王子様になりたい!」と思うのだ。そんなウテナが出会った姫宮アンシーは、ウテナの対極をいく女性だった。男性の所有物になりたがる。そんなアンシーをウテナは救いたいと、アンシーを求める男性に決闘を申し込んでいく―

アニメ「少女革命ウテナ」は、一部女児に強烈な革命を起こした。当時の女といえば“男に求められて価値が生まれるもの”。告白を自分からするなんて、プロポーズを自分からするなんて有り得ない。そんな時代に「自分が王子様になる!」という響きは勇気を与えた。少なくとも私は与えられた。私もいつか王子様になって、好きになった人を守りたいと思った。

それから17年がたち、女児はアラサーになった。そして私は、オーネットで婚活をしていた。ウテナと間逆の「お姫様」になろうとしていた。

どうしてこうなってしまったんだろう?1つの原因に絞ることはできない。総合職に内定したときの親戚の残念顔だろうか。守ろうとした彼氏が単なるヒモだと気づいてしまったあの日か。バリキャリだった姉が突然40歳で結婚した日か。塵のように降り積る『でも、あなたはお姫様の役割があるでしょう?』という言葉が、私を走らせていた。LET IT GOを歌ってもエルサは城へ戻るんだ。2015年になった今でも。

私の世界は一瞬革命されても、世界は何にも変わらなかった。


アラサーになったウテナのなり損ないがもう1つ気づいたのは、私たちが「姫宮アンシーを刺し始めた」ことだった。アンシーは劇中に出てくる「王子様」と対になる「お姫様」ではない。男性に翻弄され、男性の言うがままになる女性だ。

「私はお姫様になる」と思っている女性や、ウテナになりそこなった女性たちにとって、アンシーのような女性は、憎くてたまらない。男性にちやほやされ、自立心もなく複数の相手をふらつき、笑顔をふりまく。現代の言葉なら彼女こそ「サークルクラッシャー」とか「ビッチ」と呼ばれるだろう。本当は意思すらもてない、かわいそうな女性であったはずなのに。

ウテナのように「大事な人を守る!」と憧れた女性は、かくして本来守るべき「弱い女性」を刺し始める。意思がなく男の間をふらつく女性を刺さねば「お姫様」の地位が揺らいでしまう。「私の王子様になるべき男性が堕落してしまう。」アニメの中でもアンシーは様々な憎しみの対象になる。『お姫様を選ぶ王子様』と『王子様に選ばれるお姫様』システムの中では、アンシーを殺さなくてはいけないからだ。

真っ先に助けるべき「か弱い女性」が敵になるなんて、10歳の私は思ってなかった。王子様になるはずだった私は、お姫様になるために「ビッチ」を刺す立場になった。

さて、「お姫様」に選ばれた女性には、物語の続きがある。お姫様は子どもを作り、女王様にならなくてはいけないのだ。今夜22時に始まるマザーゲームというドラマは、子どもの成績や夫の年収でいがみあうママたちの姿を描くらしい。戦いは続く。お姫様に選ばれても、女王様になっても。

ウテナはアニメの中で、王子様ーお姫様システムすら超えて別の世界へ行ってしまうけど、ネタバレはつまらないのと、「お姫様は女のコ」「王子様は男のコ」の世界すら超えられない私たちに議論する資格なんかないのでやめよう。

お姫様から女王様になり、戦いに疲れてはっと後ろを振り向いたとき、『王子様に選ばれるなんてくっだらなーい』と言ってくれるはずのウテナはあまりにも、遠い。


【2015/04/14 19:19】 | 恋愛こじらせ | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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